Histoire de française

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フランス人の三つの興味 遺産

「遺産」への興味。

世界的な富豪オナシスがこの世を去ってオナシスの娘とジャクリーヌ・ケネディ・オナシスとの問に、遺産をめぐる争いがあり、またピカソが死んだあと遺族たちの間で遺産相続の争いが起った事は有名な話である。

フランス人にとっては、大事件でなくても、あそこのパン屋の御爺さんが他界したが、あの御爺さんはどれぐらい遺族に遺したかという程度で十分に話題となる。

かれらはその遺産の金額を想像して、その配分について他人事とは思えないように心配する。それもまたみんなで楽しめる暇つぶしゲームのひとつである。

フランスには、歴史的な「破産」を総結集した雑誌の特集号があり、そのバックナンバーは常に品切れになっているし、フランスの古典喜劇といえば、常に「間男された亭主」が主役をつとめているし、「遺産と遺言」という書物も常によく売れているということである。

フランスは歴史的に多種多様な人種により構成されてきた国であり、他の人の事を常に気にしてきた歴史があるのかもしれない。

江戸時代にはわが国にも他人の不幸を楽しむ風潮があったかもしれないが、現在の日本人の多くはむしろ「無関心」になってしまっている。フランス人のもつこの三つの興味への異常なうちこみというのは、三つの生き甲斐の反動かもしれない。