Histoire de française

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フランス人の生き方 食欲

食 欲

フランス人が深い関心をもつのは「食欲」である。

市場の食肉売場には食べられる動物のあらゆる部分が分類されて売られている。
爪のついた足首、耳、目玉の肉、長い腸などである。それをきれいなご婦人が一つ一つ手にとって吟味している。

フランス人は日本人が決して食べようとしない動物の部分を買ってきて、それを気長に煮込んで料理しています。ワインや香辛料を巧みに使って、みごとな料理に仕立てるのだ。
日本人は一頭の牛の中から一部分の肉しか食べないのに、最近肉が高くて困ったなどと言っているが、フランス人からみれば、滑稽な人種と思われるだろう。

牛一頭を爪と骨だけを残して全部食べてしまうというフランス人の考え方は、かれらの「倹約」ということに関連していて、牛の一部分の肉しか食べない日本人はある意味で浪費家だということになる。


「食欲」というものに、どれほどフランス人が強い関心を持っているかということを知るのには、かれらがレストランでメニューを眺めている姿から感じ取ることが出来る。
レストランのメニュー選びへの異常なまでに情熱を注ぎ込み、時間をかけて鬼気迫るものがある。
それは昼の時間の昼食にも表れる。サラリーマンでさえそうなのだ。
つまりフランス人は、たとえこの世に八十年生きたところで、わずか五万八千食しかないその食事のその一食一食を、決していい加減には食べたりしないと心にきめている。
しかも人間がその一生に食べられうるぎりぎりの限界まで「大食」することをめざしているかのように思われる。